「立山」登山記 その1

 

8月17日「土曜日・立山」(3003M)に登山

今日は、「三つ星山の会」の主催で立山に登る。富山県の住民であれば、立山に

この年で登山の経験のない者は少ないであろう。現在では小学校で殆どの生徒が

「立山」登山の経験をしている。

「八尾」の風の盆(オワラ)「越中では立山、加賀では白山、駿河の富士山三国

一」と歌われているように立山は三大霊山の一つである。

一の越を阿弥陀様の脚、二の越を阿弥陀様の膝、三の越を阿弥陀様の腰として

頂上を阿弥陀様の顔とみなし、その下に「弥陀ヶ原」や「地獄谷」など山全体を

来世にたとえ、昔から信仰の山として土地の人々は畏敬の念をもって立山を崇拝

してきた。

富山県が「真宗王国」と言われる所以も立山との深い関係があるような気がす

る。

8月8日に「薬師岳」から帰ってきたばかりなのに、10日も経たないうちに3

000M級の山を登るなんて自分でも呆れるほどである。

今回の登山は娘も登るという。親子で登山するのは始めてである。それにいつも

パソコンの支援をしてもらっている野田さんも同伴してくださるそうだ。彼もま

た、立山には登山したことがないそうだ。どうも、私たち段階の世代には小学校

の旅行には立山登山の計画はなされなかったようである。考えてみれば小学校の

遠足では、バスの利用は記憶にない。

 

朝4時半に起床。今日も良い天気だ。しかし室堂での昨日の気温は13度・曇り

だそうだ。台風も近づいている。雨天決行というメールが入っている。

もし雨ならば立山山頂の登山をあきらめ室堂周辺を散策すれば良い。

室堂ターミナルから徒歩5分で、北アルプスで一番深い「水深15m」、周囲

「630m」の火山湖の「みくりが池」があるし、温泉も外来で500円で入浴

できるそうだ。石動駅から同じ電車に乗ってくる松村さんは、この温泉の2階の

喫茶室のチーズケーキが実に美味いと称賛している。立山の自然を眺望しながら

食べるケーキもまた格別であろう。室堂からバスで20分ほどで弥陀ヶ原も行ける。

頂上だけが山ではない。山の楽しみは、はかり知れない。。無理はしない事だ。

野田さんと6時に高岡駅で会う。先日の山田村でのキャンプでの楽しかった事を

話しているうちに電車が入ってきた。石動駅から乗っている松村さんと合流する。

彼とは6月29日に(土曜日)城端の「袴腰」[1163M]に共に登った。屈

託のない陽気な人である。

富山駅で(三つ星山の会)のリーダーである袋谷さんに迎えられた。14日に「大日岳」に登山して足をくじいたそうである。少し、痛々しい。それにもかかわらず、今日も我々のサポートをして

くれるという。いつも彼の気持ちには頭が下がる。

7時に集合場所につき皆さんに挨拶をしてバスに乗り込む。いよいよ「立山」に

向かって出発だ。

 

その2に続く

 

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